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皮膚科を開業しても儲からないって本当?きつい理由や成功の秘訣を解説

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「皮膚科は開業しても儲からない」「開業医でも皮膚科はきつい」という噂を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
確かに、皮膚科の開業医は他の診療科と比較すると収入が低い傾向にあることは事実です。
しかし、勤務医として働くよりも、自分でクリニックを開業したほうが、年収アップを狙える可能性は高いです。

そこで今回は、皮膚科の開業医の年収は実際どうなのか、皮膚科の開業医がきついと言われる理由や成功の秘訣について詳しく解説します。

皮膚科の開業医は儲かる?

皮膚科の開業医は儲かる?

独立行政法人労働政策研究・研修機構が行った「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、皮膚科医の年収は約1,078万円であるのに対し、皮膚科の開業医の平均年収は約2,792万円となっています。

その差が約2.8倍もあることからも、皮膚科は勤務医よりも開業医のほうが、年収が高いことが分かります。

ただし開業医の場合、年収のすべてを自由に使えるわけではありません。
皮膚科の開業時に融資を受けている場合、借入金の返済が必要になります。
すべて自己資金で開業する皮膚科医はかなり少ないので、ほとんどの開業医が、年収から借入金の返済をしていると考えて良いでしょう。

つまり、実際の手取り年収、自由に使えるお金は、皮膚科の開業医の平均年収は約2,792万円よりも低いケースが多く、このことが「皮膚科の開業医は儲からない」と言われる理由のようです。

皮膚科の開業医の年収については、以下の記事でも詳しく説明しています。
https://iinshokei.biz/column/shinryoka-013.html

皮膚科の開業がきついと言われる理由

皮膚科の開業医は、借入金の返済負担がある分、「思ったほど儲からない」と感じる人もいるかもしれません。しかし、勤務医と比べると平均年収は高く、自分の年収を自分で決められるというメリットもあります。

また、皮膚科の開業はほかの診療科に比べて「きつい」と言われることも多いです。
続いては、皮膚科の開業がきついと言われる理由を2つ紹介します。

競合となる皮膚科が多い

緊急を要する診療が少ない皮膚科は、激務とされる小児科医や外科医、産婦人科医などと比較して人気が高い診療科です。
そのため、皮膚科医師は年々増加傾向にあり、医師会のデータによると、直近の10年でその数は15%も増加していると言われています。

皮膚科医全体の数が増えているということは、当然、皮膚科を新規開業する医師も増えているということです。
もちろん地域による差はあるものの、競合となる皮膚科が多い場合、新規開業したクリニックが患者を集めるのは簡単なことではありません。

美容医療機器が高額

美容皮膚科を開業する際は、美容医療機器の導入が必要です。
美容皮膚科の治療に必要な美容医療機器は非常に高額で、1台あたり数百万円~数千万円することも珍しくありません。

そのため、美容皮膚科の開業資金は、5,000万円~1億円以上必要なケースも多いです。
1億円以上の融資を受けるには、複数の金融機関に相談したり、不動産などの高額な担保を求められることもあるため、皮膚科の開業はきついと言われているのです。

皮膚科の開業を成功させるポイント

「儲からない」「きつい」と言われる皮膚科の開業ですが、成功している開業医が数多く存在するのも事実です。
ここからは、皮膚科の開業を成功させるポイントを、いくつか紹介します。

立地選びが重要

皮膚科を成功させるには、立地選びが重要です。

周辺に競合する皮膚科が多いと、当然ながら患者の取り合いになってしまいます。
また、駅から近い、駐車場があるなどの利便性も重要です。

まずは、どこで皮膚科を開業するのか、クリニックの立地と物件を慎重に決めましょう。

競合との差別化を図る

先ほど説明した通り、皮膚科は競合が多い診療科の一つです。 ある程度集客が見込める地域で、周辺に皮膚科が一つもないということはまず考えられないでしょう。

皮膚科の開業を成功させるには、競合クリニックとどう差別化するかが非常に大事なポイントとなります。
例えば、数が少ない小児皮膚科を標榜したり、美容皮膚科なら看板となる治療法をアピールするなど、ほかにはない特徴を打ち出しましょう。

小児皮膚科を標榜する場合、地域の小児科と連携することで、アトピーなどの皮膚疾患に悩む患者の紹介を受けることも可能になります。

広告戦略を練る

どんなに良いクリニックを開業しても、認知されなければ意味がありません。

駅前のテナントビルの1階など、立地に優れたクリニックであれば、看板を建てるだけでも宣伝効果があります。しかし、そのような物件は家賃も非常に高額なため、新規開業する皮膚科医にとってはハードルが高いです。

皮膚科や美容皮膚科の広告戦略で必ず必要なのが、ホームページの制作です。
クリニックのホームページには、院長のプロフィールや診療時間などの案内のほかに、症状や悩み別の診療内容、治療法などを掲載しましょう。 Web予約システムを導入するのもおすすめです。

他にも、特に美容皮膚科の場合、SNSを活用した宣伝活動も有効です。
クリニックの公式アカウントを作成して、美容やお肌の悩みに関連したコンテンツをアップしましょう。
インスタグラムやTikTokなどでは、短めの動画をアップするのも有効だと言われています。

初期費用を抑える

皮膚科の開業を成功させるために、もっとも大切なポイントと言えるのが、初期費用を抑えることです。
先ほども説明した通り、特に美容皮膚科の開業で、高額の初期費用がかかります。
しかし、開業時に高額の融資を受けてしまうと、その分、開業後の返済負担が大きくなるでしょう。

「せっかく開業したのに儲からない」という事態に陥らないためには、できるだけ費用を抑えて開業することが重要なのです。

皮膚科の開業費用を抑えるためにおすすめなのが、「承継開業」です。
承継開業とは、すでに基本的な医療設備・美容医療機器がそろったクリニックを引き継いで開業する方法です。
土地や建物、医療設備・美容医療機器だけではなく、クリニックで働くスタッフや患者も継承できるため、初期費用を大幅に抑えられるうえに、開業当初から安定した集患が見込めるというメリットもあります。

皮膚科の開業が儲からないと感じたら...名南M&Aにご相談ください

皮膚科の開業が儲からないと感じたら...名南M&Aにご相談ください

皮膚科の開業は、「儲からない」「きつい」などと言われることがあります。
しかし、皮膚科の勤務医と開業医では、開業医の年収のほうが高いのも事実です。
また、勤務医とは違い、開業医になれば自分の理想の医療を追求できるという魅力もあります。

皮膚科で開業して成功させるには、承継開業を検討してみてはいかがでしょうか。
医療機関への業務支援を20年以上行っている名南M&Aの医院承継支援サービスでは、開業支援から経営・財務サービスまで幅広いコンサルティングを行っています。
皮膚科の承継開業も多数実績があり、煩雑な手続きや交渉も、担当アドバイザーが窓口となって専門チームでバックアップいたします。
皮膚科の開業をお考えの方は、ぜひ名南M&Aまでご相談ください。

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