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病院・診療所の倒産はコロナが原因?廃業との違いや対策方法を解説

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コロナ禍で病院・診療所の倒産件数が増加傾向にあるなか、それ以上に深刻な状態になっているのが、休業や廃業です。近年、病院・診療所の休廃業件数が増加しており、地域医療への影響も問題視されています。
そこで今回は、病院・診療所の倒産はコロナが原因なのか、倒産と廃業との違いや対策方法について解説します。

コロナ禍で倒産した病院・診療所は33件!【2021年最新】

帝国データバンクの発表によると、2021年に病院・診療所・歯科医院など医療機関の倒産件数は合計33件となっています。
内訳をみると、病院がわずか1件だけなのに対して診療所は32件(内10件は歯科)の倒産が報告されています。
この数字から、特に診療所でコロナ禍の影響を大きく受けていることが分かります。
かかりつけ医として利用している診療所が倒産してしまうと、特に地方の場合、地域住民は大切な医療の場を失うことになります。
コロナ禍によって経営状態が悪化傾向にある診療所では、倒産を回避するため対策をできるだけ早く講じることが大切です。
(出典:帝国データバンク「医療機関の倒産動向調査(2021年)

コロナ禍で休廃業・解散病院・診療所は567件!【2021年最新】

コロナ禍における医療業界の場合、倒産ではなく休廃業・解散を選択する病院・診療所の増加が、より深刻な状態になっています。
2021年に倒産した病院・診療所の件数33件に対して、休廃業・解散を選択した病院・診療所は567件、その数は倒産件数の17.2倍にも及ぶという結果が出ています。
また、病院・診療所の休廃業・解散件数は他の業種の約9倍になっていることからも、医療業界は倒産よりも休廃業・解散件数のほうが圧倒的に多いことが分かります。
(出典:厚生労働省「医療施設動態調査(令和3年1月末概数)

倒産と廃業は、どちらも経営をやめてしまうというイメージがありますが、実は両者には明確な違いがあります。
倒産は、資金繰りの悪化などが原因で事業の継続が困難になり、やむを得ず経営をやめることを指します。
廃業は、経営状態にかかわらず、経営者の自らの意思によって事業の継続をやめることです。
病院・診療所の休業や廃業を考える理由としては、コロナ禍で設備の拡充や人材確保が難しくなったことはもちろん、医師の高齢化や後継者不足が原因で廃業時期を早める医師が増えたと考えられます。

病院倒産を防ぐにはポストコロナの戦略が大事!

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コロナ禍による病院倒産を防ぐには、ポストコロナの戦略をしっかりと検討しておく必要があるでしょう。
これまでは、コロナ関連の補助金や融資によって倒産を免れた病院や診療所も数多くありました。
しかし、コロナが落ち着きつつある今後は補助金が減額される可能性もあるため、自力で経営を安定させることが大切です。

さらに医療業界では慢性的な医師や看護師不足に加えて、コロナ禍における労働条件の悪化などがあり、人材不足も加速しているといわれています。
今後はさらに病院経営が悪化に陥る病院・診療所が増加する可能性もあるため、ポストコロナで経営を立て直す戦略として、M&Aや医院承継の検討が必要な時代に変わってきています。
病院M&Aや医院承継によって、他の病院や他の医師に病院や医院を引き継ぐことで、スタッフの雇用や地域住民の医療を守れるだけではなく、売却側は売却益を得ることができ、購入側は病院の拡大や初期費用を抑えて開業できるといったメリットもあります。
特に病院経営の場合は一般企業とは異なり、地域医療を担うという大きな役割があります。
医療機関の倒産は、スタッフや病院周辺の住民にとっても大切な職場や医療の場を失うことになるため、経営者だけではなく周りにも大きな影響を及ぼすことになります。
特に近年は、医師の高齢化や後継ぎ問題に悩む医師の増加が問題になっていることもあり、体力面に不安を感じる医師も多いようです。
経営状態が悪化して立て直しが不可能だと判断したときやM&Aや医院承継の検討を始めても、倒産を免れない事態に陥ってしまう可能性が高くなります。
病院倒産を回避するには、最悪の事態になる前に、できるだけ早い段階から検討を始めることが重要です。

病院倒産の回避策・医院承継は名南M&Aにご相談ください

新型コロナウイルス感染症は、2019年12月初旬に中国で1例目が報告されてから、わずか数ヶ月の間に世界的な大流行となり、いまだ完全収束には至っていません。
病院・診療所などの医療機関だけではなく、一般企業にとっても、コロナの影響によって経済的な打撃を受け、倒産に至る件数は増加傾向にあります。
また、医療業界で倒産よりも深刻な状態になっているのが、休廃業・解散を選択する病院・診療所の増加です。
特に診療所の廃業件数は年々増加傾向にあり、安定した地域医療を確保するうえでも大きな問題になっています。

病院・医院の倒産や休廃業は、病院M&Aや医院承継によって回避することが可能です。
ただし、病院M&Aや医院承継は、他の業種よりも計算方法や手続きが煩雑なので、経験が豊富なM&A仲介会社を利用し、できるだけ早い多ミングから検討を始めることが大切です。
名南コンサルティングネットワークには、全国約800件の病医院経営の安定・成長をサポートしてきた実績とノウハウがあります。承継開業までの煩雑な手続きや交渉を、担当アドバイザーが窓口となり実績のある専門チームで医師のバックアップを行います。
病院倒産の回避策や医院承継は、名南M&Aにお気軽にご相談ください。

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