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病院におけるM&Aのメリットや成功事例を紹介

病院におけるM&Aのメリットや成功事例を紹介

近年、医師の高齢化、後継者となる医師不足、施設の老朽化、診療報酬の減少などにより、経営難に陥る病院やクリニックの数は増加傾向にあります。しかし、地域医療を支える病院は、経営難という状況だけで閉院をすることが難しい場合も多いことから、M&Aを行う病院やクリニックが増えているのが現状です。
そこで今回は、病院におけるM&Aのメリットや成功事例を紹介します。
※本記事中では、いわゆる診療所(クリニック)を総称し病院と記載しており、医療法の定める病院とは異なる点にご注意下さい。

病院におけるM&Aの現状

後継者不在などの理由で事業の継続が難しい中小企業は数多くありますが、医療業界も例外ではありません。
実際、病院数が年々減少しているだけではなく、入院が可能な有床診療所の数はこの20年で半分以下になったとも言われています。
後継者がいないという面においては中小企業も医療業界も同じですが、医療機関の経営者の場合は特に医師免許が必要になるため、後継者の確保は他の業界と比較するとより厳しい状況にあると言えます。
リタイヤを検討している医師のうち、後継者がいない、後継者が決まっていないケースでは、約8割の医師がM&Aを検討している、視野に入れているという結果もあり、実際にM&Aを行う病院は増加傾向にあります。
後継者のいない医師がリタイヤする場合、M&Aによって自分の病院を第三者に任せられることは、スタッフの雇用や地域医療に与える影響を最小限に抑えて引退ができるというメリットがあります。

病院がM&Aをするメリット

病院のM&Aにおけるメリットは、譲渡側だけでなく譲受側にもメリットがあります。

病院がM&Aをするメリット

譲渡側のメリット

病院のM&Aにおける譲渡側のメリットとしては、以下のことがあげられます。

  • 地域の医療提供を確保した状態で引退することができる
  • 病院スタッフの雇用を確保することができる
  • まとまった資金を受け取ることができる

病院M&Aの譲渡側は、後継者となる医師に病院設備だけでなく、一緒に働いていたスタッフや患者も引き継ぐことができるため、地域の医療とスタッフの雇用を確保したうえで引退することが可能です。
また、譲渡によりまとまった資金を受け取ることができるというメリットもあります。

譲受側のメリット

病院のM&Aにおける譲受側のメリットとしては、以下のことがあげられます。

  • 病院の開業に必要な初期費用を抑えることができる
  • スタッフの雇用に必要な経費を抑えることができる
  • 患者を引き継ぐことで、集患の費用を抑えることができる

病院の新規開業には、施設や設備以外にも、人材確保や集患のための費用が必要です。M&Aにより承継開業することで、譲受側にも開業に必要な初期費用や雇用や集患に関する費用を抑えることができるというメリットがあります。

病院におけるM&Aの成功事例

名南M&Aがサポートをさせていただいた病院M&Aの成功事例を紹介します。
M&Aによってクリニックを譲渡したのは医療法人整形外科クリニックを経営されていた高橋医師、譲受したのは後藤医師です。
高橋医師は病院で勤務医として24歳から14年間勤務され、その後地元に戻り、整形外科部長を経験されたあとにクリニックを開業されました。開業医に定年はありませんので、引き際は開業された医師自身が決めなければなりません。リタイヤについては、数年前から漠然と意識されていたそうです。また、高橋医師はM&Aを検討するにあたって、「医院承継は医師から医師へ地域医療のバトンを渡すことなので、相性の良い先生に譲りたい」という希望をお持ちでした。
一方、クリニックを譲り受けた後藤医師は、大学院卒業後の進路として勤務医または開業医のどちらにするかを検討するなかで、開業する場合は新規・承継の双方をはじめから視野に入れられていたそうです。新規開業の魅力は、最初から自分のやりたいように施設や設備を最新のもので揃えられることですが、経営基盤を受け継げる「医院承継」はありがたいというお気持ちがあったそうです。
二人の医師によるM&Aは成功し、クリニックを譲渡された高橋医師からは「患者さんに迷惑をかけることなく地域医療を守り、次代へ安心してバトンが渡すことができた」というお話をいただきました。

(詳しくはこちら)
病院におけるM&Aの成功事例

病院のM&Aを成功するためのポイント

病院のM&Aを成功させるためのポイントを紹介します。

病院におけるM&Aの成功事例

資産を整理する

病院のM&Aを成功させるために重要なポイントとしては、譲渡価格があげられます。
譲渡価格は、資産から負債を引いた価格を元にさまざまな条件を加味して算定されます。つまり、事業に不要な資産が多ければその分譲渡価格が高くなってしまうのです。譲渡価格が高くなると買い手は慎重になり、M&Aが成功しづらくなります。
M&Aを検討する場合はあらかじめ事業に不要な資産の整理を行い、資産の見直しを行っておくことが大切です。

支出を整理し黒字経営にする

病院のM&Aでは、未払金や借入金も承継することになります。
そのため、赤字が続き、未払金が多額にある場合は買い手が付きにくくなるでしょう。
支出の内容を見直すことで経営が改善できるケースも少なくないため、支出を整理し、黒字経営を目指して立て直しを図るようにすると、買い手が見つかりやすくなります。

実績のあるコンサルティング会社に依頼する

病院におけるM&Aを成功させるカギは、実績のあるコンサルティング会社に依頼することです。
医院承継は一般企業の事業承継よりも手続きが複雑なだけではなく、行政・労務・法務・税務の知識以外にも医院承継に関する専門的な知識が必要なため、医師だけでM&Aを成功させるのは至難の業と言えるでしょう。
病院のM&Aを検討する際は、病院に特化した専門知識と実績のあるコンサルティング会社選びが重要なポイントとなります。

病院のM&Aは名南M&Aにご相談ください

医師の高齢化や後継者となる医師不足により病院のM&Aを検討する際は、豊富な実績のあるコンサルティング会社を選ぶことが大切です。
名南コンサルティングネットワークでは、事業承継支援20年にわたる実績、800件の医療機関への業務支援実績があります。承継開業までの煩雑な手続きや交渉を担当アドバイザーが窓口となり、実績のある専門チームでバックアップします。病院のM&Aをお考えなら、名南M&Aにぜひご相談ください。

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