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病院開業までの流れとは?うまく進まないときの対処法
病院の開業を決意したものの、何から始めればよいか分からない、開業までの流れが分からないという医師の方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、病院を開業するまでの基本的な流れやうまく進まないときの対処法について紹介します。 ※本記事中では、いわゆる診療所(クリニック)を総称し病院と記載しており、医療法の定める病院とは異なる点にご注意下さい。
日本の高齢者数が年々増加傾向にある一方で、全国の病院やクリニックの数や病床数は年々減少傾向にあります。さらに近年、倒産の危機に陥るほどの経営悪化に苦しむ病院も後を絶たず、その原因は新型コロナウイルス感染症にあるとも言われています。
そこで今回は、病院・クリニックが倒産する原因や新型コロナウイルス感染症の影響、病院が倒産を回避する方法などについて紹介します。
目次
現在、日本にある7割近くの病院は、赤字経営に陥っていると言われています。病院施設数も平成2年前後をピークに減少傾向が続き、特に公共の病院施設と病床数が99床以下の民間病院の数が大幅に減少しています。
しかし、7割近くの病院が赤字経営に陥っているという現状がある一方で、医療法人の倒産件数は平成13年~23年の平均で9件ほどという結果が出ています。つまり、病院施設の減少の原因として倒産が与えている影響はかなり軽微だといえます。
病院やクリニックなどの病院施設が減少しているはっきりした原因を示すデータはありませんが、倒産以外に自主廃業や施設の統廃合を伴う経営統合などが影響しているのではないかと考えられています。
新型コロナウイルス感染症は、病院が倒産する直接的な原因ではないものの、病院経営に大きな影響を及ぼす要因であることは間違いなく、ここ数年大幅に収益が減少している病院が増えています。
新型コロナウイルス感染症が流行した2020年以降、病院・クリニックの外来患者数や入院患者数は減少しており、このことは、新型コロナウイルスの感染リスクを下げるために受診を控える人が増えたり、高齢者が外出を控えることでケガや脳梗塞、心筋梗塞などのリスクが低下していたりすることが要因ではないかと考えられています。また、新型コロナウイルスの患者を受け入れるために、従来の一般病棟数を減らしたり、一般の患者数の受け入れや緊急性の低い手術を制限したりしていることが収益の減少につながっている病院もあります。
新型コロナウイルス感染症の新規患者数は減少傾向にありますが、未だ終息の見通しが立っていないため、新型コロナウイルス感染症が病院経営に与える影響は、今後もしばらく続くことが予想されています。
ほかにも、厚生労働省によって進められている医療費抑制計画によって、診療報酬のマイナス改定や薬価基準の引き下げなどが行われ、経営難に苦しむ病院やクリニックは少なくありません。
新型コロナウイルス感染症をはじめ何らかの原因によって経営状態が悪化した病院やクリニックは、収益の減少がそのまま続いてしまうと経営が成り立たなくなり、倒産の危険性が高くなります。経営状態が悪化してしまった病院やクリニックが倒産を回避するためには、M&Aや医院承継を検討するなどの対策を取る必要があるでしょう。
近年、日本の医療業界では医師の高齢化、後継者不足に加え、コロナ禍で経営難に陥る病院数は年々増加しています。しかし、日本の医療はほぼ民間の医療機関が担っているため、経営悪化を理由に閉院したくてもできずにいる病院やクリニックも多いです。そのため、このような問題を解決する方法としてM&Aや医院承継を検討するケースが増えているのです。
医院承継で事業を譲る側のメリットは、病院経営が完全に立ち行かなくなる前に病院を引き継げる点にあります。病院が倒産してしまうと、現在通院や入院している患者さんは治療を受ける場所をなくしてしまうことになります。また、病院で働くスタッフも職を失ってしまうことになります。しかし、医院承継によって事業を引き継ぐことで、このような最悪な状態を回避することができ、患者さんの治療やスタッフの雇用を継続することができるのです。
さらに、医院承継で事業を譲り受ける側にも開業時の初期費用を抑えられるなどのメリットがあるため、日本の医療業界ではM&Aや医院承継が増加傾向にあるのです。
診療報酬のマイナス改定や薬価基準の引き下げに加えて、未だ終息が見えない新型コロナウイルス感染症の影響により、病院経営の悪化はより深刻な状況になっています。病院は一般の会社とは異なり、現在働いているスタッフの雇用だけではなく、現在通院や入院されている患者さんの治療の場を守らなければなりません。そのため、病院やクリニックの倒産を回避する手段として、M&Aや医院承継を行うケースが増えているのです。
医院承継は、一般の会社の事業承継とは異なり、医療業界の専門的な知識が必要になります。また、法人と個人、持分あり、持分なしなどの違いによって最適なスキームが異なるため、最善の方法を選択しながら手続きを進める必要があります。医院承継を検討する際は、医院承継の実績の多い仲介会社に依頼することが大切です。
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病院の開業を決意したものの、何から始めればよいか分からない、開業までの流れが分からないという医師の方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、病院を開業するまでの基本的な流れやうまく進まないときの対処法について紹介します。 ※本記事中では、いわゆる診療所(クリニック)を総称し病院と記載しており、医療法の定める病院とは異なる点にご注意下さい。