医院承継・医院継承|クリニック開業のご相談なら名南M&A

医院継承による開業物件の選び方、失敗を防ぐポイントを解説

shoukei-011-01.jpg

医院継承は、物件選びが開業後の収益に大きく影響すると言われています。
物件選びに失敗してしまうと、開業後短期間で廃業を余儀なくされるリスクもあるので、慎重に検討することが大切です。
この記事では、医院継承による開業物件の選び方、失敗を防ぐポイントを解説します。

医院継承で物件を選ぶポイント

医院継承で物件を選ぶポイント

医院継承では、開業後に収益アップを目指せるように、伸びしろのある物件を選ぶようにしましょう。 開業物件選びのポイントはいくつかありますが、ここでは特に注意したい点を6つ紹介します。

物件のタイプ

医院継承の物件のタイプには、大きく分けて「戸建て物件」「テナント物件」「医療モール型物件」の3つがあります。 まずは、それぞれの物件タイプの特徴、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

戸建て物件

戸建て物件とは、一軒の独立した建物で開業している医院のことです。
ゼロから建てるケースが多く、新規開業の場合は内装や外観を自由に設計できるというメリットがあるものの、高額な費用がかかるというデメリットもあります。

一方で、医院継承の場合はゼロから建てるわけではなく、医院が建っている土地や建物を丸ごと買い取ることになります。
内装デザインなどの自由度が下がるというデメリットはありますが、新規開業に比べて初期費用を大幅に抑えることができ、駐車場を確保しやすいなどのメリットがあります。

テナント物件

テナント物件とは、商業施設やオフィスビル等のなかで開業している医院のことです。
テナント物件の場合、買い物や遊びに来た人に医院の存在を知ってもらえるため、自然と認知度が高まるといったメリットがあります。
また、例えば眼科ならコンタクトレンズ販売店と連携できるなど、同じテナント同士で患者を紹介し合えるのもテナント物件ならではのメリットです。

ただし、テナント物件と一口に言っても、入居する施設の規模や広さによっては、家賃が高額になるケースも珍しくありません。
例えばショッピングモール内で開業する場合、場所によっては、意外と目立ちにくく、ただ開業しただけでは認知されない可能性もあるため、医院継承とはいえ物件選びは慎重に行う必要があるでしょう。

医療モール型物件

医療モール型物件とは、内科、外科、歯科、小児科など、診療科が異なる複数の医院や調剤薬局が一つの建物や場所に集まった医療施設です。
異なる診療科の医院が同じ場所で開業しているため、患者にとっては医院探しの手間を省くことができ、単独で開業するよりも集患を期待できるというメリットがあります。

一方、医療モール型の物件は比較的立地が良い物件が多く、人気が高いのはもちろん非公開物件も多いため、物件の情報を得にくいというデメリットがあります。

診療圏調査を行う

開業物件を選ぶ際は、物件タイプ以外にも、診療圏の調査をしっかり行うことが重要です。
診療圏調査とは、1日あたりどれくらいの患者数が見込めるのかなどを周辺の人口などから推定するものです。その他にも、診療圏内に競合となる医院はあるか、新たな競合が開業する可能性はあるか、診療圏周辺の人口が減少傾向にないかなど、将来の推計人口についても調査、検討が必要です。

医院継承で物件を選ぶ場合、診療圏調査は特に重要です。
開業後の集患に大きな影響があるため、きちんと調査を行ったうえで選ぶようにしましょう。

アクセスや視認性

多くの患者さんに来院してもらうためには、アクセスが良い物件や視認性の高い物件を選ぶことも必要です。
例えば、ビルやテナント内の物件であれば2階以上の物件よりも1階にある物件のほうが視認性は高くなります。
戸建て物件の場合は、路地に入ってしまうと視認性が低くなるため、大通りに面した場所にある医院に比べると、視認性に大きな差があるでしょう。
駅やバス停からの距離、医院の視認性については、実際に現地を見てみなければ分からないこともあります。
できれば足を運んで、候補としてあがった場所周辺の環境を確認してみると良いでしょう。

医院の評判や口コミを調査

医院継承による開業物件では、継承元となる医院の評判や口コミにも気を配りましょう。
例え医院の名称や医院長が変わったとしても、同じ場所にあるというだけで、前の医院の悪い印象や評判は引き継がれてしまう可能性があります。

収益を伸ばせるか否か

医院継承で開業して成功を目指すなら、収益を伸ばせる可能性があるかの見極めも大事です。
前医院長から受け取った決算資料を確認するのはもちろん、売上が減少している場合は「なぜ売上が減少したのか」、その理由が重要なポイントとなります。
例えば、「近くに競合となる医療機関ができて患者数が減少した」「悪い評判によって患者離れが起きた」などの場合、何らかの対策を行わなければ、思うような収益が得られない可能性があります。
一方で、しっかりと対策をとれば改善できる場合は、継承後の経営によって収益を伸ばせる可能性もあるでしょう。

近年、医師の高齢化が深刻な問題になっており、医院継承による開業を行う医師の数は増加傾向にあります。
しかし、やはり新規物件と比較すると、継承物件数は豊富にあるとは言えません。
売上が減少した原因を精査せず、ただ単に「売上が減少傾向にあるから」と言って諦めてしまうと、貴重な物件を見逃してしまう可能性もあるでしょう。
帳簿上の数字だけで判断するのではなく、継承元の医院が第三者への譲り渡しを検討することになった要因をあらゆる面から検討することをおすすめします。

通いやすさ

医院継承で開業するなら、患者が通いやすい物件であることも大事ですが、医師本人が通いやすい物件であることも大切なポイントです。
開業医になると、医師としての仕事以外に経営に関する業務も行わなければならなくなります。
そのため、1日の大半の時間を医院で過ごすことになる医師も珍しくありません。
自宅から近い物件や、乗り換えなしで通勤できる物件であれば、医師自身の通勤の負担を軽減することができます。

医院継承の物件選びで失敗しないための注意点

医院継承の物件選びで失敗しないための注意点

医院開業は、一度物件を購入してしまうと簡単に移動したり、手放したりすることはできません。
ここからは、医院継承の物件選びで失敗しないために、注意したいポイントを3つ紹介します。

継承物件と居抜き物件の違い

医院継承で物件を探していると、「継承物件」以外に「居抜き物件」という案件に辿りつくことがあります。
継承物件も居抜き物件も、すでにある建物を利用して開業する点に違いはありません。

しかし、継承物件の場合は、建物や内装、医療機器だけではなく、患者やスタッフを引き継げるという特徴があります。すでに患者もスタッフもいる状態で経営をスタートできるため、開業後早期の段階から、比較的安定した収益を得やすいのがメリットです。

居抜き物件とは、医院が利用していた建物、内装、場合によっては医療機器のみを、そのまま利用できるという方法です。新規開業に比べると、初期費用を大幅に抑えることが可能ですが、患者やスタッフを引き継ぐことはできません。ゼロからの集患やスタッフ募集が必要となります。

一定数の患者離れは考慮しておく

医院継承による開業だとしても、100%患者を引き継げるとは限りません。

一般的には、医院継承物件であっても一定数の患者離れは起こると言われています。
これは、開業後の評判等に関係なく、前医院長を信頼して通っている患者がいるためでしょう。
そのため、継承元の医院と同じ売上規模を目指すなら、新規顧客も増やさなければならないということになります。

院外処方なら調剤薬局の場所を確認

最近では、院内処方を行わず、院外処方を行う医院も多くなっています。
院外処方を考えている場合は、開業物件周辺にある調剤薬局の場所を確認しておきましょう。

医院継承の物件選びは名南M&Aにご相談ください

医院継承の物件選びは名南M&Aにご相談ください

医院継承では、開業物件選びがとても重要です。
今回紹介した内容も参考に、物件タイプやアクセス、視認性なども確認したうえで、開業後に伸びしろのある物件を慎重に選ぶようにしましょう。

名南M&Aには、全国で800件以上の医院経営の安定・成長・医院継承をサポートしてきた実績とノウハウがあります。医院継承の物件選びも、経験豊富な担当が丁寧にサポートいたしますので、安心してご相談ください。
さらに、税務・労務・法務・不動産・資産形成等有資格者の専門家チームが一丸となり、物件紹介だけではなく、交渉や契約、開業後のアフターケアまで、ワンストップで医師のサポートを行います。
医院承継による開業承継 物件選びは、ぜひ名南M&Aにご相談ください。

0120-123-745 受付時間 平日9:00〜18:00 お問い合わせフォームへ