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精神科の開業で年収を上げるコツやおすすめの開業方法を紹介
精神科の開業は、他の診療科と比べて初期費用を抑えることができ、勤務医時代よりも年収が上がる可能性が高いと言われています。しかし、開業すれば必ず年収が上がるということではないため、年収アップを狙って開業する場合は、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。 そこで今回は、精神科の開業で年収を上げるコツやおすすめの開業方法を紹介します。
新型コロナウイルス感染症の流行による不安感、認知症患者の増加、SNSによる誹謗中傷が後を絶たないことなども後押しして、精神科医のニーズは年々高まっています。精神科の開業は、他の診療科と比較して初期費用を抑えられるケースが多いです。
この記事では、精神科を開業するために必要な開業費用や自己資金の目安、知っておきたいポイントを解説します。
精神科の開業に必要な費用は、すべての診療科のなかでも少ないほうで、1,000万円~4,000万円程度が目安だと言われています。
戸建て開業を検討している場合は、土地代、建物の建築費用が必要になりますが、テナント開業であれば、2,000万円くらいの資金があれば十分開業できるでしょう。
精神科の開業費用の具体的な内訳、相場は以下の通りです。
ただし、実際の金額は開業方法や場所によって異なるため、あくまでも目安として参考にしてください。
テナント契約料 | 350万円~ |
内装設計・工事費 | 250万円~ |
設備費・備品代 | 400万円~ |
精神科の設備として最低限必要なのは、電子カルテとレセコン(レセプトコンピュータ)です。
専門的な検査などを行わない場合、精神科は比較的費用がかからないため、自己資金のみでも開業できるケースがあります。
精神科の開業に必要な資金としては、前述したテナント契約料や内装工事費、設備費用などの他に、当面の運転資金があります。
保険診療を行う場合、診療報酬が実際に入金されるのは2ヶ月後なので、最低でも予想される経費の2~3ヶ月分の運転資金を準備する必要があるでしょう。
精神科は、自己資金のみでも開業できる診療科ですが、運転資金が不足してしまうと、最悪の場合はせっかく開業したクリニックを閉院せざるを得ない状況に陥いる場合もあります。
そのため、開業にかかる初期費用は融資を受けて開業する精神科医も多いです。
厚生労働省「第22回医療経済実態調査の報告(令和元年実施)」によると、勤務医の平均年収は1,490万円ですが、開業医の平均年収は2,763万円とあり、勤務医と開業医の年収には約2倍の差があります。
開業医の場合は借入金の返済も行わなければならないため、すべてが医師の収入になるわけではないものの、自分の年収は自分で決められるため、年収アップを目指せる可能性は高いです。
精神科の開業で年収アップを目指すなら、1日の患者数と診療時間に着目することが重要です。
精神科は、診療報酬が診療時間によって決まるため、1人にかける時間が長くなれば、その分一人当たりの診療報酬はアップします。しかし、1日で診察できる人数は少なくなるため、レセプト枚数は減少するのです。
そのため、精神科を開業するなら、事前の診療圏の調査やマーケティングをしっかりと行ったうえで、1日当たりに診察できる患者数と診察時間から収益の予測を立てておくことが重要です。
精神科は、他の診療科と比較すると初期費用をかけずに開業できるというメリットがあるものの、失敗してしまうケースもゼロではありません。
ここからは、精神科の開業で失敗しないために、知っておきたいポイントを紹介します。
精神科の立地選びは、他の診療科とは視点がまったく異なります。
一般的に、クリニックの開業は視認性が高い場所、大通りに面した物件などが適していると言われます。
しかし、精神科の場合は、通院していることを他人に知られたくないという患者も多いため、視認性が低い物件のほうが適しているのです。
具体的には、以下のような物件が精神科には良いとされています。
クリニックを新規開業する場合、どんな診療科であっても集患対策は重要です。
特に、精神科の場合はクリニックの場所が分かりにくいことも多いため、集患対策は必須と言えるでしょう。
例えば、ホームぺージを制作する際は、診療内容や手順を説明したりなど、患者さんに安心感を持ってもらえる内容を心がける必要があります。
また、新規患者の場合、精神科のクリニックに電話をして予約をするのはハードルが高いと感じることもあるので、Webからも予約ができるようにしておくと良いでしょう。
どんな症状のときに精神科を受診すれば良いのか分からないという患者もいるので、ホームページを利用して、具体的な症状を分かりやすく説明しておくというのも有効です。
精神科クリニックの開業方法としては、新規開業の他に承継開業という手段もあります。
承継開業とは、既存のクリニックを引き継いで開業する方法で、以下のようなメリットがあります。
ただし、承継開業は承継元を探さなければならず、交渉や煩雑な手続きも行わなければいけません。
精神科医としての仕事を続けながら、医師一人で開業準備も行うのは非常に困難です。
特に、承継開業を希望する場合は、承継元との交渉や契約が重要なため、実績豊富なコンサルティング会社に依頼をして、サポートを受けるのがおすすめです。
不況やストレス社会、高齢化社会の加速により、精神科のニーズは今後もますます高まることが予想されています。
精神科は費用を抑えて開業できる診療科ではあるものの、集患が難しいという特徴もあるため、建物設備はもちろん、患者やスタッフも引き継げる承継開業を検討してみてはいかがでしょうか。
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精神科の開業は、他の診療科と比べて初期費用を抑えることができ、勤務医時代よりも年収が上がる可能性が高いと言われています。しかし、開業すれば必ず年収が上がるということではないため、年収アップを狙って開業する場合は、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。 そこで今回は、精神科の開業で年収を上げるコツやおすすめの開業方法を紹介します。