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クリニック開業物件の選び方、押さえておきたいポイントを解説

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クリニックの新規開業は、物件選びが開業後の経営に大きく影響を及ぼすと言っても過言ではありません。
そこで今回は、クリニックの開業に向けた物件の選び方や押さえておきたいポイントを紹介します。クリニックの開業を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

クリニック開業は物件選びが重要!押さえるべき7つのポイント

クリニックを開業するときは、どんな医療をどんな方にどんな形で医療を提供していくのか、診療方針を明確にしたうえで、以下のポイントを押さえて物件を選びましょう。

診療圏の調査を行う

診療圏の調査とは、開業予定地周辺の年齢別の人口、特定の診療科の受診率、周辺で競合となるクリニックの位置情報、地域の見込み患者の行動範囲や特性などを調査し、どの程度の患者数が見込めるか、どんな層の患者が予想されるかなどを予測するものです。
診療圏調査によってその地域に医療のニーズがどれくらいあるかを知ることは、開業後のクリニックの経営を予測するためにも必要なことです。ただし、診療圏の調査にはかなりの手間と時間がかかるため、実績が豊富な医療系コンサルティング会社などの専門家に相談することをおすすめします。

賃貸か購入かを決める

クリニックを開業する場合、土地を購入して新しく建物を建てる方法と、賃貸物件を利用する方法があります。
土地を購入して建物を建てる場合、診療科や開業する地域や場所などによっても必要な費用は大きく変わります。例えば、内科、皮膚科、眼科など広さをあまり必要としない診療科であれば、3,000万円程度から、大型の医療機器が必要になる脳神経外科やリハビリ施設を備えた整形外科などでは、5,000万円以上の費用が必要です。賃貸物件を利用する場合の家賃の相場は、都市部、郊外、テナント開業など条件によって異なりますが、医業収入の6~7%程度の金額の物件が適切だと言われています。また、賃貸の場合も、物件の契約に必要な初期費用は家賃の10ヶ月分程度が目安です。
クリニックを開業するときの物件は、準備できる資金とかかる費用のバランスを考慮しながら、理想により近い物件に出会えるまで根気よく探すことがポイントになるでしょう。

居抜き物件も検討する

クリニックの開業物件を確保するための費用をできるだけ抑えたい場合は、居抜き物件も検討するという方法もあります。
居抜き物件には、土地、建物などの費用を抑えられる、近くに薬局があるなどクリニックの開業に適した環境で開業できるといったメリットがあります。しかし、クリニックの居抜き物件の数はそう多くはないため、希望の物件を見つけるためには時間と労力が必要です。効率良く開業物件を探すには、クリニックの開業をサポートしてくれる、医療系コンサルティング会社などの利用を検討すると良いでしょう。

診療科に合う立地条件

クリニックを開業する場合は、駅の近くやバス停の近くなど通院に便利な場所や1階にある物件が良いとされています。
しかし、開業するクリニックの診療科によっては必ずしも人通りの多い1階の物件が良いとは限りません。例えば、人目が気になりやすい心療内科や美容医療などの場合は、人通りの多い場所にあると入りにくく、1階よりも2~3階にある物件の方が適していると言われています。
標榜する診療科によって開業に合う立地条件が異なるため、診療科に適した物件を見つけることがクリニック開業を成功させる鍵となるでしょう。

駐車場の有無も重要

小児科やリハビリテーション科などの場合は、車を利用して来院する患者も多いため、広い駐車スペースを確保することでも競合クリニックとの差別化を図れます。 特に小児や高齢者が来院する可能性の高い診療科や、駅から少し離れた場所で開業する場合は、最低でも5台分程度の駐車場を確保しておくことが望ましいでしょう。

事業計画書の作成が必要

クリニックを開業する場合、一般的には開業資金の融資を受ける方が多く、融資を受ける際には事業計画書の作成が必要です。
事業計画書を作成するには、開業するクリニックの物件をある程度決めて、どれくらいの集患が期待できるのか、どれくらいの利益が上げられるのか、家賃はどれくらい必要なのかなどを把握しなければなりません。そのため、物件の正式な契約は融資審査通過後に行うのが一般的ですが、物件選びは融資を申し込む前に開始する必要があるでしょう。

物件探しのタイミングも大事

開業するクリニックの物件探しを始める適切な時期は、新築するのか賃貸契約をするのかによって異なります。新築開業する場合は、物件が決定した後に建物を建設しなければならないため時間がかかります。賃貸物件を利用する場合は、あまり早く物件探しを始めてしまうと契約のタイミングと開業のタイミングがうまく合わなくなってしまうこともあります。
クリニック開業では、物件探しを始めるタイミングの見極めも重要なポイントです。

クリニックの開業物件選びには時間がかかる!

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クリニックの開業物件選びは、想像以上に時間がかかります。賃貸物件やテナント開業を希望する場合、空きがなければ借りることができないため、開業予定日の半年~1年以上前を目途に情報収集から始めると良いでしょう。

新築開業の場合は土地を購入後にクリニックの建物を建築する時間も必要なため、開業予定日の1年半以上前から物件探しを始めるケースも珍しくありません。天候不順などで工事が大幅に遅れてしまうこともあるため、開業までの期間を十分に確保しておきましょう。

いずれの場合も、開業物件を決めたあとに融資の申込みを行うのが一般的です。そのため、クリニックの開業物件は、遅くとも開業予定日の半年前までには決定する必要があるでしょう。

クリニックの承継開業なら物件ごと引き継げる

クリニックの開業に適した物件はすでに他院が開業しているケースも多く、なかなか見つからないことがあります。また、高額の初期費用がかかるため、融資を受けてから物件の契約をするのが一般的です。

一方、クリニックの開業には承継開業という方法もあります。承継開業なら、すでに開業しているクリニックの物件はもちろん、スタッフ、患者も引き継ぐことができるので、クリニックの開業にかかる初期費用を抑えることができ、かつ新規開業するよりも早く経営を軌道に乗せやすいというメリットもあります。

クリニックを開業するときは、承継開業を検討してみるのもおすすめです。

クリニックの承継開業は名南M&Aにご相談ください

クリニックの開業物件選びは、時間も費用もかかります。しかも、勤務医が開業する場合は仕事をしながら情報を集め、理想の開業物件を見つける必要があるため容易なことではないでしょう。

承継開業なら、すでに集患実績のあるクリニックの物件、スタッフ、患者などをそのまま引き継ぐことができるため、開業まではもちろん、開業後の経営も早く軌道に乗せることができておすすめです。

クリニックの承継開業は、名南M&Aにぜひご相談ください。

名南M&A株式会社は、全国800件の医療機関の業務サポートで培ったグループノウハウと、医業専門チームが一丸となり医師をサポートしています。物件探しから実際に開業するまでワンストップで対応しています。クリニックの開業を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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