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医師の開業は診療科選びが大事!人気の診療科や開業のコツを紹介

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医師が開業後に安定したクリニックの経営を行うためには、場所や物件選びと同様に「診療科」選びも大切です。現在、日本では医師免許を持つ医師であれば、麻酔科と歯科を除けば診療科目の標榜は自由に選択することが可能です。そこでこの記事では、医師の開業で人気の診療科や開業のコツについて紹介します。

医師の開業で人気の診療科は何科?

現在、有床病院の数は減少傾向にありますが、入院施設を持たない医院やクリニックの数は微増ながら増加傾向にあります。そのため、開業後に安定したクリニックの経営を行うためには、標榜する診療科と他の医院やクリニックとの差別化を図ることが重要です。

新たに開業する医師に人気の高い診療科は、内科が圧倒的に多く、次いでリハビリテーション科、整形外科の順に人気が高くなっています。また、高齢化社会やストレス社会の影響から、糖尿病内科や腎臓内科、神経内科や心療内科といった診療科目も増加傾向にあります。前述の通り、医師が開業するにあたっては、医師免許があれば、麻酔科と歯科を除く診療科目は自由に選ぶことができます。しかし、儲かりそうだからという理由で自分の専門外の診療科を選んでしまうと患者からの信用問題に陥る危険があるため注意も必要です。

開業する診療科を決める際は、将来見込まれる医療ニーズを見極めながら、自分の専門である診療科に専門に関連した診療科を加える方向をイメージして選ぶことが望ましいと言えるでしょう。

医師に人気の診療科別に開業のコツを紹介

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続いては、医師の開業で人気の診療科別に開業のコツを紹介していきます。

内科

内科はクリニックの6割以上が標榜しているメジャーな診療科目です。一般的に、患者は自宅や会社周辺で受診してかかりつけ医を決めると、よほどのトラブルがなければ 他のクリニックは受診しない傾向があります。そのため、メジャーな診療科目である内科の場合は、他のクリニックとの差別化を図ることが重要だと言えます。 他のクリニックとの差別化を図る対応策として、以下のようなことを検討してみると良いでしょう。

  • 循環器内科、糖尿病内科、神経内科などのように専門性を打ち出す
  • 夜間、休日の診療の対応の検討
  • 在宅療養支援(入院設備を持つ病院や訪問看護センターなどとの連携)を行う
  • 広い駐車場の確保
  • 人間ドッグの実施

外科

外科も内科と同様に専門性の高い診療科目があると、差別化を図ることができます。例えば、消化器外科などを検討すると良いでしょう。ニーズが少ない診療の場合は、経営が難しくなってしまう可能性があるので注意も必要ですが、専門分野に特化すると患者側は自分の症状に合うクリニックが探しやすくなるため、集患を期待することができます。

小児科

少子化の影響で、近年小児科のある医院や病院は減少傾向にあります。そのため、子どもが多い地域や若い世帯が多い地域であれば小児科のニーズはかなり高くなる可能性があります。小児科を診療科目として標榜する場合は、以下のような配慮が必要です。

  • 院内感染を防ぐことができる隔離室を設置する
  • 子どもの気持ちに寄り添った内装にする
  • 広い待合室を確保する
  • 駐車スペースを広く取る

小児科の場合、ベビーカーを利用するケースもあるため、ベビーカーのままでも来院しやすいような工夫をすると良いでしょう。

産婦人科

小児科と同様に産婦人科の数も減少傾向にあります。そのため、若い世帯の多い地域であれば産婦人科のニーズも高くなる可能性があります。産婦人科の場合は、女性医師がいるとそれだけで圧倒的に有利になります。

産婦人科は、窓や入口がガラスの場合には中が見えないようする工夫や、防音性や密封性などの配慮が特に必要な診療科目になります。産婦人科の場合、産科、婦人科以外に小児科の診療を行うクリニックも多くなっています。産婦人科は、以下のような工夫をすると差別化を図ることができます。

  • 女性医師を採用する(または女性医師が開業する)
  • 産科の内装や入院中の食事を充実させる
  • 清潔感があり、女性が好む内装を意識する
  • トイレやパウダールームをきれいにする

眼科

眼科には、一般の眼科診療の他にコンタクトレンズ診療、白内障などの日帰り手術、近視矯正手術などを行うケースがあります。コンタクトレンズ診療を行う場合は、コンタクトレンズ店やメガネ店などと提携しておくと集客を望むことができるでしょう。

高齢者の多い地域で開業する場合は、白内障の日帰り手術などが行えると集客が期待できます。コンタクトレンズ診療を行う場合は、コンタクトレンズ店やメガネ店が入っていることが多いのでショッピングセンターやショッピングモール内での開業を検討してみるのも良いでしょう。

皮膚科

皮膚科の場合、保険診療をメインに美容皮膚診療を併用するケースが増えてきています。ただし、美容系の機器は高額のものも多いため、開業にかかる初期費用がかなり高額になる点に注意が必要です。また、皮膚科は診療単価が低い診療科目なので、美容皮膚科診療を併用したり、集患が見込める場所で開業することが重要だと言えます。

心療内科・精神科

近年、パニック障害という言葉を聞く機会が増えていますが、ストレス社会の影響から心療内科や精神科のニーズが高まってきています。
心療内科や精神科を開業する場合に大切なことは、プライバシーが確保できるように考慮することです。受付や待合室でのプライバシーに考慮することももちろん大切ですが、安全な診察ができるように、自由に出入りができる屋上がある場所や高層階での開業は避けるといった配慮も重要なポイントです。

診療科選び以外に医師の開業を成功させるコツは?

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診療科選び以外で医師の開業を成功させるためには、患者が必要としている医療を提供するだけではなく、開業の目的を明確にし、経営に関する知識も身につけておくことが大切です。

クリニックを開業するということは、医師であると同時に経営者になるということです。経営戦略やスタッフの管理、行政対応や資金調達など実際の業務はスタッフに依頼する場合でも、医療以外の業務内容についてきちんと把握しておくようにしましょう。
また、クリニックの開業は多額の初期費用が必要になるだけではなく、できれば半年分の運転資金を確保しておくことが望ましいと言われています。新規開業の場合は初期費用が高額になりますが、承継開業を行えば初期費用を抑えることができます。開業資金に不安がある、十分な開業資金が確保できない場合は、医院承継を検討してみることもおすすめです。

診療科別の医院承継は名南M&Aにご相談ください

医師の開業で成功するためには、場所選びや物件選び以外に、診療科選びも重要です。医師免許を持つ医師であれば麻酔科と歯科を除けば診療科目の標榜は自由に選択することができますが、将来見込まれる医療ニーズを見極めながら、自分の専門である診療科をベースに考えることが大切です。
新規開業の場合、開業後すぐには十分な集患が期待できないケースもあるため、半年分程度の運転資金を準備しておくことが望ましいと言われています。そのため、運転資金に不安がある場合や十分な開業資金が確保できない場合は、医院承継による開業を検討してみるのもおすすめです。

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