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個人クリニックを開業するメリット・デメリット、医療法人との違いを解説
全国の医療機関の数は年々減少傾向にありますが、個人クリニックの開業数はわずかながら増加傾向にあります。この記事では、個人クリニックを開業するメリット・デメリット、医療法人との違いについて解説します。
新規開業したクリニックをスムーズに運営するためには、十分な人数のスタッフを確保する必要があります。
しかし、必要以上のスタッフを採用してしまうと、人件費が経営を圧迫してしまうでしょう。また、せっかく採用したスタッフがすぐに辞めてしまうケースも珍しくはなく、クリニックの開業におけるスタッフの採用は非常に難しいと言われています。
そこで今回は、クリニックの開業時の適切なスタッフ人数、募集する方法や辞める理由について詳しく解説します。
目次
まずは、クリニックを開業するにあたって、最低限必要なスタッフの人数について解説します。
開業時には最低限必要なスタッフを確保しつつ、患者数の増加に合わせて増員を検討すると良いでしょう。
個人経営のクリニックの場合、開業時は院長である医師が1人で始めるケースがほとんどです。
個人クリニックの開業医に向いている医師としては、
などが挙げられます。
特に個人クリニックの場合、地域と密着した医療を提供するケースが多いので、誠実でコミュニケーション力の高い医師が向いていると言えます。
クリニックの開業時に必要な看護師の人数は、開業する診療科によって異なります。
一般的には、1~2名の看護師がいれば回せることが多いようです。
ただし、看護師が1名の場合は休みを取るのが難しくなってしまうため、常勤1名、パート2名程度を確保することが望ましいでしょう。
個人クリニックの場合、少ないスタッフで運営しなければならないため、自ら考えて行動できるタイプの看護師が向いています。
クリニックの開業時に確保すべき受付・事務担当のスタッフは、2~3名程度が良いとされています。
休診日のあとの診察日は混み合う傾向があるため、常勤スタッフを中心に、パートスタッフを増員できる体制を整えておきましょう。
受付・事務スタッフは、訪れた患者と最初に話をするポジションです。
人当たりがよく、優しい話し方の人が向いているでしょう。
また、医師や看護師、薬剤師との連携も必要なので、コミュニケーション能力が高く、責任感のある人を採用するのが望ましいと言えます。
クリニックの開業スタッフを募集する方法としては、一般的に以下のようなことが挙げられます。
クリニックの開業が具体的に決まったら、まずは知り合いに声をかけてみましょう。
以前からの知り合いであれば、人柄やスキルも把握できているため、即戦力になれるスタッフを確保できる可能性が高いです。
ただし、すでに病院やクリニックに勤務している人を引き抜く場合は、あとで揉めることがないように注意が必要です。
ハローワークは、募集から採用まで無料で利用することができます。
仕事を探している人が利用する機関であり、自宅のパソコンからでも求人情報を閲覧できるため、すぐに働けるスタッフをスピーディーに確保できる可能性があります。
クリニック開業時のスタッフ募集は、求人情報誌やWeb媒体を利用するのもおすすめです。
地域密着型や全国版など、さまざまな求人広告媒体があり、それぞれ掲載料金は異なります。
採用したいスタッフの人数が多い場合は、複数の求人広告に掲載して幅広く募集をしたほうが応募者を集めやすいですが、その分費用もかかるため注意が必要です。
専門性の高い人材を求める場合は、人材紹介会社を活用する方法もあります。
人材紹介会社に求めるスタッフの条件を伝え、希望に合う人材を探してもらうことも可能です。
ただし、高額の採用コストがかかる点に注意しましょう。
クリニックの開業スタッフには、できるだけ長く勤めてもらいたいと考える医師がほとんどですが、残念ながら辞めてしまうケースも少なくありません。
開業スタッフが辞めてしまう理由としては、主に以下のような原因が挙げられます。
クリニックの開業当初はスタッフの人数や体制が整っていないケースも多く、予定外の残業が発生するなど、1人にかかる負担は大きくなりがちです。
労働条件に関する不満は、院長やクリニックへの不信につながるケースが多く、退職の直接的な原因になることがあります。
経営者とスタッフのコミュニケーションが上手くいかないと、スタッフのモチベーションが下がり、温度差が生まれてしまいます。
採用したスタッフに長く働いてもらうためには、院長からもこまめに声がけを行うなど、積極的にコミュニケーションを図ることを心がけましょう。
新たなクリニックを開業する際、即戦力となる人材を確保するのは簡単なことではありません。
しかし、承継開業であれば、クリニックをスタッフごと引き継ぐことも可能です。
個人クリニックを承継して開業する場合、現在のスタッフに引き続き働きたいという意思があれば、雇用を継続することも可能です。
これまでクリニックで働いてきたスタッフなら、患者や地域のことも良く知っているため、これ以上ない即戦力になります。
また、顔見知りのスタッフがいれば、患者も継続して通いやすいでしょう。
また、既存のクリニックを承継して開業することで、初期費用を抑えられる、経営を早期に安定化できるなど、さまざまなメリットがあります。
クリニックを開業する際、スタッフ採用に苦労している医師は少なくありません。
即戦力となる優秀なスタッフを採用し、辞めずに長く働いてもらうためには、承継開業も選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
名南M&Aは、全国800件以上の医療機関の業務サポートで培ったグループノウハウを活かし、医業専門チームが一丸となって医院承継の支援を行っています。
クリニックの承継開業は、名南M&Aにご相談ください。
全国の医療機関の数は年々減少傾向にありますが、個人クリニックの開業数はわずかながら増加傾向にあります。この記事では、個人クリニックを開業するメリット・デメリット、医療法人との違いについて解説します。