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病院・クリニックの買収にはどんなメリットがある?

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近年、病院やクリニックのM&A案件が増加し、買収や売却を希望する医師が増えています。
そこで今回は、病院・クリニックの買収を希望する側に注目し、病院の買収にはどんなメリットがあるのかを紹介していきます。

病院・クリニックのM&Aが増加する理由

まずは、病院・クリニックのM&Aが増加する理由を紹介します。
以下のような理由により、病院を買収したい医師だけでなく、売却したい医師も増えているのが現状です。

診療報酬低下による経営難

厚生労働省では、増加し続ける医療費の増加を抑えるために、医療費抑制計画を行っています。そのため、診療報酬のマイナス改定や薬価基準の引き下げによって診療報酬が低下し、経営難に陥る病院・クリニックが増加しているのです。
さらに、長引く新型コロナウイルス感染症の影響により患者数が減少したり、コロナ患者を受け入れるために一般病棟の縮小や緊急度の低い手術を延期する必要性に迫られたりしたことで、収益が減少し、深刻な経営状況に陥ってしまう病院・クリニックも少なくありません。

医師・看護師の人材不足

医師や看護師の慢性的な人材不足は、ほとんどの病院・クリニックが抱える問題です。医師や看護師といった医療従事者のニーズが高まる一方で、医師の育成には時間がかかること、過酷な労働環境なため家庭と仕事との両立が難しいことなどの理由で、医師や看護師の人材不足は依然改善されていないのが現状です。高齢化に伴い、介護施設不足の問題や厚生労働省が在宅介護を推進していることなどから、訪問看護師の需要がさらに高まる可能性もあります。そこで、医師・看護師の人材不足と病院・クリニックの経営難、両方を抜本的に解決する方法として、病院の買収や統合、医業承継などを行うケースが増えているのです。

医師の高齢化・後継者不足

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日本の医療業界では、医師の高齢化、後継者不在も深刻な問題になっています。平成18年の厚生労働省の調査によると、病院全体の医師の平均年齢は、48.1歳なのに対して、クリニックの医師の平均年齢は58.0歳と約10歳の差があり、特にクリニックの医師の高齢化は深刻であることが分かります。
しかし、クリニックの場合は地域医療を担う役割も大きいことから、医師の高齢化を理由にクリニックを閉院するのが困難なケースは少なくありません。また、クリニック引き継いでくれる後継者がいない、子どもがいても診療科目の違いでクリニックを引き継ぐことができないなど、後継者不足に悩む高齢の医師も年々増えているようです。このような現状を改善するために、M&Aや第三者への医業承継などを検討する医師が増えているのです。

病院・クリニックの買収を買収するメリットは?

経営難に苦しむクリニックや後継者不足に悩むクリニックが多い一方で、病院やクリニックの買収を希望する医師や企業も増えているのが現状です。そこで続いては、病院・クリニックを買収する側のメリットについて具体的に紹介していきます。

設備投資などの初期費用を抑えられる

病院やクリニックを新規開業する場合、建物や医療機器などをそろえるのに多額の初期費用がかかります。 しかし、既存の病院・クリニックを買収する場合は、新たに建物を建設したり医療機器を購入したりする必要がないため、初期費用を大幅に抑えることも可能です。

優秀な人材を引き継ぐことができる

病院やクリニックの買収を行う場合、建物、医療機器、事業の他に、スタッフの雇用も引き継ぐのが一般的です。買収先の病院・クリニックに在籍する優秀な人材を引き継ぐことは、診療科目の拡大や技術・ノウハウの習得、人材不足の解消などさまざまなメリットがあるため、買収先の人材を目当てに買収を検討するケースもあるほどです。

患者を引き継ぐことができる

病院やクリニックを買収する場合、スタッフ以外に買収先の患者もそのまま引き継ぐことができます。ひとつの地域にすでに病院・クリニックがある場合、同じ地域に同じ診療科目で新規開業しても、すでにある病院・クリニックと患者を取り合うことになってしまうため、病院経営を軌道にのせるまでにはかなりの時間を要することになるでしょう。一方、すでにある病院・クリニックを買収すれば、すでにいる地域の患者を引き継ぐことができるため、集患に時間や費用をかけることなく患者を増やすことができるでしょう。

費用を抑えて拠点を増やせる

病院の拡大を考えている場合、既存の病院・クリニックの買収は、費用を抑えて拠点を増やせるという点でも大きなメリットと言えます。病院の拠点を増やすことで、これまで近くに病院がなかった患者さんも通いやすくなり、集患範囲を広げることが可能になります。

病院・クリニックは買収される側にもメリットがある?

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病院やクリニックを買収されると聞くと、病院やクリニックを乗っ取られてしまうというイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、病院・クリニックのM&Aでは、買収される側にも以下のようなメリットがあります。

地域の医療を守れる

医師の高齢化や後継者不足などを理由に病院を閉院してしまうと、これまで通っていた患者さんは治療の場を失うことになります。地域によっては病院やクリニックの少ない地域もあるため、買収によって地域の医療を守ることにもつながるでしょう。

後継者問題を解決できる

自分の医療を引き継いでほしいという願望があったとしても、後継者がいなければ病院・クリニックを引き継ぐことができません。しかし、買収を行えば別の医療法人や医師にクリニックを引き継いでもらうことができるので、後継者問題を解決することができます。

経営の安定化が期待できる

病院・クリニックを売却するスキームとしては、不採算部門のみを売却する方法もあり、採算が取れない診療科目だけを売却することで経営の安定化が期待できるというメリットもあります。また、複数の病院・クリニックを経営している場合は、その一部を売却して規模を縮小することも可能なため、経営安定化を目的に病院・クリニックの売却を検討するケースも少なくありません。

病院・クリニックの買収や事業承継は名南M&Aにご相談ください

お互いの条件が一致すれば、病院・クリニックの買収は、買収する側にも買収される側にもそれぞれにメリットがあります。しかし、医療業界の事業承継には一般事業会社とは異なる対応が求められるため、煩雑な手続きや交渉が必要です。名南M&Aには、全国約800件の病医院経営の安定・成長をサポートしてきた実績とノウハウの蓄積があります。病院・クリニックの買収、事業承継は名南M&Aにご相談ください。

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