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医院開業の落とし穴!陥りやすい失敗と対策を分かりやすく解説

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念願が叶って医院を開業したはずなのに、「思うように集患ができない」「スタッフが長続きしない」といった悩みを抱える医師も少なくありません。

医院を開業する際は、陥りやすい失敗を事前に把握しておくことで、このような事態を回避することができます。

この記事では医院開業で陥りやすい失敗と対策を分かりやすく解説します。

医院開業に失敗する5つの原因と対策

医院開業に失敗する5つの原因と対策

まずは、医院開業に失敗する主な原因としては、以下5つが挙げられます。

  • 開業立地が良くなかった
  • 初期費用がかかりすぎた
  • 集患対策ができていなかった
  • 運転資金を用意していなかった
  • スタッフが長続きしない

ひとつずつ解説していきます。

開業立地が良くなかった

医院の開業では、開業場所の選定が成功のカギを握っているといっても過言ではありません。
「ここで開業したい」という具体的な希望を持つ医師も多いですが、自宅から通いやすいといった理由だけで開業場所を選んでしまうと、失敗につながるリスクがあるので注意しましょう。

医院に適した開業立地は、診療科によっても異なります。例えば、体が不自由な人が多く通う整形外科の場合、駅やバス停からあまり離れた場所にあると、通院が困難という理由から集患が難しくなる可能性があります。
また、心療内科を開業する場合は、通院していることを他の人に知られたくないという心理が働くため、入り口が大通りに面しているなど、見晴らしの良い立地にある医院はかえって通いにくくなると言われています。
医院開業で失敗を防ぐには、診療科に合った立地を選ぶことが大切です。

対策

医院開業で開業場所の選択ミスを防ぐには、診療圏の調査を行うことをおすすめします。
診療圏調査とは、以下のような情報から、「1日あたりどれくらいの外来患者数が見込めるか」を立地から推測するものです。

  • 日中と夜間の人口
  • ターゲットなりうる年齢層の人口
  • 競合となりうる医療施設の数や場所
  • 診療圏周辺の住む住民の生活動線

診療圏調査は、簡易的なものであれば医師個人で行うことも可能ですが、かなりの時間と手間がかかります。
医院開業の失敗を防ぎ、スムーズに開業を進めるには、コンサルティング会社などの専門家に依頼したほうが良いでしょう。

初期費用がかかりすぎた

医院開業では、物件取得費や内装工事費、医療機器の購入費など、さまざまな初期費用がかかります。
特に建物設備や内装は、理想の医院を実現するためにこだわりたいポイントでもありますが、初期費用がかかりすぎてしまうと開業後の利益を圧迫し、経営が悪化する要因にもなり兼ねません。
医療機器についても、最初からすべて購入するのでなく、少しずつ揃えたり、リースを活用するなどの工夫が必要になるでしょう。

対策

医院開業で初期費用を抑える方法としては、以下の2つが効果的です。

  • テナント開業をする
  • 承継開業をする

開業時の物件を取得する方法としては、「戸建て開業」と「テナント開業」があります。
戸建て開業の場合、土地購入費、建物の建築費などはどうしても高額になり、少なくとも数千万円以上の費用が必要になるでしょう。一方で、テナント開業の場合は、賃貸契約にかかる保証金などを含めても、物件取得費は数百万円程度で済むケースも多いです。
また、既存の医院を引き継いで開業する「承継開業」は、建物設備や医療機器をそのまま利用できるため、初期費用を大幅に抑えることも可能です。

集患対策ができていなかった

医院は、開業さえすればすぐに患者が来てくれるわけではありません。
特に新規開業の場合、ある程度の広告宣伝費を使って、医院の場所や診療内容を周辺住民にしっかりと伝えなければ、集患は難しくなるでしょう。
「勤務医時代は集患対策なんて考えたこともなかった」という医師がほとんどなので、医院開業では陥りやすい失敗の一つだと言われています。
必要性を理解したうえで、しっかりと対処することが重要です。

対策

医院開業時の集患対策にはいろいろな方法がありますが、最低限、以下の2つは実施しておきましょう。

  • ホームぺージの制作
  • Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の活用

ホームページは個人で制作することもできますが、集患対策としてはSEOなどの知識がある専門業者に依頼するのがおすすめです。
Googleビジネスプロフィールとは、Googleで検索したときに、医院の住所や診療時間、ホームページのURLなどを表示させる機能のことです。Googleのアカウントがあれば無料で利用できるので、ぜひ活用してみてください。

運転資金を用意していなかった

医院を開業してから経営が安定するまでには、少なくとも半年、長くて1年程度の期間が必要だと言われています。しかし、医院を開業するまでにたくさんの費用がかかるため、開業後の運転資金にまで頭が回らなかったという失敗も少なくありません。

保険診療を行う場合、診療報酬が入金されるのは請求の2ヶ月後です。つまり、医院開業後2ヶ月間は収入がない状態になります。
その間も家賃や水道光熱費、スタッフの給料などの支払は行わなければならないため、ある程度の運転資金を用意したうえで開業しなければ、すぐに経営が苦しくなってしまうのです。

対策

運転資金不足による失敗を防ぐには、開業資金の融資を受ける際に、運転資金も考慮したうえで必要な金額を見積もるようにしましょう。
自己資金を開業資金の1~2割程度用意したうえで、半年程度の運転資金を確保しておくと安心です。

スタッフが長続きしなかった

開業時に採用したスタッフが長続きしないというのは、新規開業する医師が陥りやすい失敗の一つです。
採用したスタッフがすぐに辞めてしまうと、再び求人募集をしなければならず、求人サイトへの掲載料や研修費などが余分にかかってしまいます。

対策

採用したスタッフが辞めてしまう原因はさまざまですが、院長とスタッフ間のコミュニケーション不足が問題となるケースが多い傾向にあります。
医院開業後の忙しい時期ではありますが、1日1回はスタッフに声をかけて雑談をする、定期的に個人面談をするなどの対策を検討しましょう。
医院の責任者である院長が院内のコミュニケーションを意識することで、職場としての雰囲気が変わり、離職率が下がることがあります。

失敗しにくい医院開業方法はある?

失敗しにくい医院開業方法はある?

失敗しにくい医院開業方法としては、すでに開業しているクリニックの経営を引き継ぐ「承継開業」がおすすめです。
承継開業には以下のようなメリットがあり、医院開業で陥りやすい失敗を回避することにつながります。

初期費用を抑えられる

承継開業はすでに開業している医院を引き継げるため、建物設備や医療機器もそのまま利用することが可能です。
新たに土地を購入したり、建物を建てて内装工事をする必要もないため、初期費用をぐっと抑えて開業することができます。

広告宣伝費を抑えられる

承継開業はすでにある既存の医院を引き継ぐため、周辺住民がすでに医院の場所を認知している状態で、経営をスタートすることができます。
前述したホームページの制作やGoogleビジネスプロフィールなどの集患対策はしたほうが良いですが、新聞の折り込み広告やチラシなど、過剰に集患対策を行う必要はなく、ある程度の集患は見込めるでしょう。

求人広告費や研修費用を抑えられる

医院を承継開業する場合、本人が希望をすれば既存のスタッフにそのまま働いてもらうことが可能です。
新たなスタッフの採用にかかる求人広告費や研修費用を抑えられるだけではなく、患者との信頼関係ができているスタッフを引き継ぐことで、既存の患者も継続して通院しやすくなるでしょう。

医院開業で失敗・後悔したくない!名南M&Aにご相談ください

医院開業を目指す医師は多いものの、なかには経営に失敗してしまい、閉院せざるを得ない状況に陥るケースもゼロではありません。
開業後の後悔を少しでも減らすには、開業前の準備を徹底して行うことが必要になるでしょう。
しかし、医院開業までには開業地の選定や診療圏の調査、物件の契約や各種申請や手続きなど、やらなければならないことがたくさんあります。医師が通常の業務をこなしながら開業準備を一人で行うとなると、どうしても手続きの漏れや準備不足による失敗が起こりやすくなり、上手くいかないこともでてくるでしょう。

医院開業で失敗や後悔を防ぐには、ぜひ名南M&Aにご相談ください。
名南M&Aには、全国で800件以上の医療機関の業務サポートで培ったグループノウハウがあります。税務・労務・法務・不動産・資産形成等の有資格者の専門家チームが一丸となり、開業のサポートを行うため、医師一人でもスムーズな医院開業が可能です。
医院開業、承継開業は、名南M&Aにぜひご相談ください。

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