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医院の承継開業とは?メリット・デメリット、注意すべきこと
医院の承継開業とは、新しく医院をつくるのではなく、既に開業している医院を引き継いで新たな医院として開業することをいいます。 今回は、医院の承継開業について、メリットやデメリット、注意すべき点を紹介します。
歯科医院を開業する場合、開業1年目でどれくらいのレセプト枚数があれば成功と言えるのでしょうか。
この記事では、歯科医院開業1年目で目標にしたいレセプト枚数、平均患者数や患者を増やす方法を解説します。
目次
歯科医院の平均レセプト枚数は、以下の計算式で求めることができます。
厚生労働省「令和2年度 医療費動向」のデータにもとに算出した歯科医院の1日あたりの平均レセプト枚数(患者数)は、以下の通りです。
ただし、施設数や人口差などを考慮すると、都市部と地方では1日のレセプト枚数に差が生まれます。
一般的な歯科医院であれば、1日あたり20~25人くらいの患者数が目安となるでしょう。
開業~3ヶ月目 | 累計150~180枚(1日あたり3人) |
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4~6ヶ月目 | 累計360~480枚(1日あたり6~8人) |
7~9ヶ月目 | 累計600~900枚(1日あたり10~15人) |
10~12ヶ月目 | 累計1,200~1,500枚(1日あたり20~25人) |
歯科医院のレセプト枚数は、ユニットの台数が大きく影響します。
ユニットが1台の歯科医院と3台の歯科医院では、当然ながら3台あるほうが多くの患者を診察できるでしょう。
しかし、ユニット台数を増やせばその分スタッフの人数も必要となり、人件費が嵩みます。
新規開業の場合、最初から思ったような集患ができるとは限りません。
そのため、ユニット台数・スタッフの人数は最小限で開業し、患者数の増加に合わせて少しずつ増やすようにするのが理想です。
開業1年目の歯科医院が、人件費を抑えつつ少ないユニット台数でレセプト枚数を増やすには、以下のような方法を検討していきましょう。
それぞれ詳しく解説します。
新規開業した歯科医院をできるだけ多くの人に知ってもらうために、ホームページの制作は不可欠です。
最近では個人でも簡単にホームページを作れるツールもありますが、競合となる歯科医院が多い地域であれば、SEO対策なども踏まえた集患目的のホームページ制作をプロに依頼するのも良いでしょう。
ほかにも、チラシ・ポスティング、フリーペーパーなどの紙面広告を活用した広告宣伝活動を行ったり、すぐに集患につながらないケースもありますが、地元自治会、教育機関、近隣企業などへの挨拶まわりを行うことも大切です。
地域コミュニケーションを図ることは、長い目で見れば想像以上の集患効果が期待できるでしょう。
歯科医院のレセプト枚数を増やすには、再診患者をしっかりと獲得するようにしましょう。
新規患者の来院はあっても、なかなか再診につながらない、定期検診に訪れる患者が少ないなどで悩む院長は少なくありません。
再診患者を獲得するには、患者さんとのコミュニケーションが重要です。
要望をしっかりと聞き、患者さんの意思を尊重した治療を行うことで、リピート率を高めることにつながります。
また、子ども向けのサービスを充実させるのも一つの方法です。
歯科医院は怖いというイメージを持たせないために、小児用のおまけを準備する、院内にポスターや絵を展示する、おもちゃの設置をするなどの工夫をしてみてはいかがでしょうか。
診療時間を長くしたり、夜間・休日診療を行ったりすることも、レセプト枚数を増やすために有効な手段です。
会社帰りや学校帰り、休日にも通えるようにすることで、サラリーマンや学生など、平日は忙しい人も通いやすくなります。
ただし、その分スタッフの人数は増やさなければいけません。
シフト勤務制にしてパートタイマーの歯科衛生士を採用するなどの工夫が必要です。
患者さんのキャンセルによって空き時間がでてしまうと、その分レセプト枚数は減り、ユニット台に空きがでてしまいます。
患者さんに予定通り来院してもらうには、予約前にリマインドの電話をしたり、早めの治療が必要なことを伝えるなど、キャンセルを防ぐ工夫をしていきましょう。
歯科医院開業1年目で安定したレセプト枚数を確保するには、承継開業を検討してみてはいかがでしょうか。
承継開業とは、すでに開院している歯科医院を引き継いで開業する方法です。
歯科医院の承継開業には、以下のようなメリットがあります。
承継開業であれば、すでに再診患者がいる状態で開業できるため、新たに開業するよりも早くレセプト枚数を安定させることが可能です。
現在通院中の患者だけではなく、休眠患者に対して定期検診の案内をして再来院を促すことで、レセプト枚数を増やすこともできるでしょう。
歯科医院の開業1年目は、集患対策や再診患者獲得のための工夫を行い、早期に安定した患者数を確保することが大切です。
広告宣伝活動も含め、できるだけ費用対効果の高い集患方法を考え、再診患者を確実に獲得していく必要があるでしょう。
開業後、すぐに安定したレセプト枚数を確保したい場合は、医院承継による開業も検討してみてはいかがでしょうか。
承継開業は初期費用を抑えられるだけではなく、患者やスタッフも引き継げるため、新規開業よりも安定した集患が期待できます。
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医院の承継開業とは、新しく医院をつくるのではなく、既に開業している医院を引き継いで新たな医院として開業することをいいます。 今回は、医院の承継開業について、メリットやデメリット、注意すべき点を紹介します。