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医師が開業に失敗する理由とは?事前にできる対策方法も解説

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高い志を持ってクリニックを開業する医師は多いですが、次第に経営が立ち行かなくなり、残念ながら失敗してしまうこともあります。しかし、多くの医師が失敗する理由を知り、あらかじめ対策を講じておくことで、クリニックの開業に成功する可能性が高まるのではないでしょうか。
この記事では、医師が開業に失敗する主な理由、事前にできる対策について解説します。

医師が開業に失敗する5つの理由

医師が開業に失敗する5つの理由

まずは、医師が開業に失敗にする主な理由を5つ紹介します。

初期費用をかけ過ぎた

医師が開業に失敗にする一つ目の理由は、「初期費用をかけ過ぎた」です。
初めから高額の医療機器を購入したり、外装や内装にお金をかけすぎたりなど、初期費用をかけすぎた結果、クリニックの経営が軌道に乗る前に、資金が回らなくなってしまうことがあります。
診療科によっては高額の医療機器が必要なケースもありますが、新規で購入する以外にも、リースを利用したり、中古の医療機器を購入したりする方法もあります。
初期費用はできるだけ抑えて、経営が安定してきたら新しい機器への入れ替えを検討するようにすると、早いタイミングで運転資金がショートする事態を避けることにつながるでしょう。

集患対策が上手くいかない

医師が開業に失敗にする二つ目の理由は、「集患対策が上手くいかなかった」です。
クリニックは、開業すれば何もしなくても集患できるわけではありません。
継続的に安定した集患を行うためには、インターネットをうまく活用したり、周辺の学校や高齢者施設など、地域との連携も必要です。
集患対策がうまくいかなければ安定した収入は得られないため、クリニックの経営が立ち行かなくなる大きな原因となります。
集患対策はできるだけ前もって行い、開業前から開業地周辺の学校や施設などに挨拶をしておくと良いでしょう。

十分な運転資金を確保できていない

医師が開業に失敗にする三つ目の理由は、「十分な運転資金を確保できていなかった」です。
運転資金は、最低でも2~3ヶ月分は準備する必要があると言われています。2~3ヶ月分というのは、保険診療を行う場合、診療報酬がクリニックに入金されるのが2ヶ月後だからです。
しかし、開業後、クリニックの経営が安定するまでに必要な期間の目安は6ヶ月程度だと言われています。
そのため、運転資金はできれば6ヶ月分を用意しておくことが望ましいでしょう。
運転資金が十分に確保できていない状態でクリニックを開業すると、途中で資金がショートしてしまい、最悪の場合は継続が困難になる可能性があります。

スタッフの採用が上手くいかない

医師が開業に失敗にする四つ目の理由は、「スタッフの採用が上手くいかなかった」です。
医師が医療の仕事に集中するためにも、一緒に働いてくれるスタッフの存在はとても重要です。
クリニックの良い評判をすぐに浸透させることは困難ですが、悪い評判はあっという間に広がります。
そのため、人柄やマナーの悪いスタッフを採用してしまうと、悪い評判が原因で悪い噂が広まってしまい、経営が成り立たなくなるケースもあるのです。
また、院長とスタッフのコミュニケーションが不足すると、すぐにスタッフが辞めてしまい、クリニックの運営自体ができなくなるというケースもあります。良い人材を採用することはもちろん大切ですが、採用したスタッフと院長とのコミュニケーションも重要なポイントです。

事業計画が杜撰だった

医師が開業に失敗にする五つ目の理由は、「事業計画が杜撰だった」です。
特に資金計画や収支計画の見込みが甘かった場合、思ったような収益が上げられず、赤字になってしまうことがあります。
事業計画書は融資を受ける際にも重要な書類になりますが、あまり現実とかけ離れた計画を立ててしまうと失敗の原因となる可能性もあるので注意が必要です。

医師が開業に失敗しないための対策方法

医師が開業で失敗する原因は複数ありますが、以下のような対策を講じておくことで、失敗を回避できるかもしれません。

コンセプトを決める

クリニックを開業する前に、コンセプトを明確にしておきましょう。
コンセプトを明確に作成することで、以下のようなメリットが得られます。

  • 自院の強みをアピールしやすい
  • 開業に適したエリアや必要な設備が見えやすくなる
  • 一緒に働いてくれるスタッフと理念や思いを共有しやすい
  • 迷ったときの原点になる

クリニック開業におけるコンセプトは、開業する医師の考え方や思いのベースとなるもので、羅針盤のような役割を果たしてくれます。
コンセプトを明確にすることで、初期費用のかけ過ぎを防ぎ、事業計画も立てやすくしてくれるでしょう。

診療圏調査を徹底する

開業地の選定を行う際は、診療圏の調査を徹底して行うようにしましょう。
診療圏に競合医院が多かったり、ターゲットとなる年齢層の人口が少なかったりすると、いくら広告費をかけても安定した集患が難しくなります。
診療圏の調査は、クリニック開業後の集患に大きく影響する作業なので、確認することが大事です。

規模を抑えて開業する

クリニックの規模が大きくなると、それだけ初期費用も多くかかります。
開業後の失敗を回避するためには、最初は規模を抑えて開業し、経営が安定してきたら徐々に拡大していくのがおすすめです。
少ないスタッフで回せるクリニックを開業することで、人件費の節約にもなり、クリニックを回せるだけのスタッフも確保しやすくなります。

承継開業を検討する

医師が開業に失敗につながる原因は複数ありますが、根本的な原因は資金不足です。
つまり、資金不足にならないように開業すれば、理想の経営を実現しやすくなるということです。

クリニックを新規で開業する場合、どんなに小規模で開業したとしても多額の初期費用が必要です。
できるだけ早くクリニックの経営を軌道に乗せるには、承継開業を検討してみてはいかがでしょうか。

承継開業とは、すでに開業しているクリニックを引き継いで開業する方法です。
承継開業には、以下のようなメリットがあります。

  • 建物や医療機器をそのまま利用できるため、初期費用を抑えられる
  • 周辺住民にクリニックが認知された状態で開業できる
  • 現在通院している患者をそのまま引き継ぐことができる
  • スタッフを引き継ぐことで、採用に必要な経費を節約できる
  • すでにクリニックとしての実績があるため、経営の予測が立てやすい

新規開業の場合、一から建物や設備を準備しなければいけないため、初期費用がどうしても高額になりがちです。しかし、承継開業であれば既存の建物や医療機器をそのまま利用できるケースが多いので、初期費用を大幅に抑えられる可能性があります。
また、すでにクリニックとしての実績があるので、経営を早期に安定させやすい点も大きなメリットです。

承継開業なら失敗しにくい!名南M&Aにご相談ください

承継開業なら失敗しにくい!名南M&Aにご相談ください

クリニックの開業には、高額の初期費用が必要です。しかし、承継開業をうまく活用すれば、初期費用を抑えられるだけではなく経営も安定させやすいので、失敗しにくい開業方法だと言えます。

名南M&Aでは、全国で800件以上の医療機関の業務サポートで培ったグループノウハウと医業専門チームが一丸となり、承継開業に必要なサポートを行っています。 失敗しにくい承継開業のことなら、名南M&Aにぜひご相談ください。

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