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開業医の後継者不足が深刻化!医療業界でもニーズの高まる事業承継について

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近年、開業医の後継者不足が深刻化しているといわれています。
この記事では、開業医の後継者不足の現状、需要が高まるクリニックの事業承継について解説します。

約70%の開業医が後継者不在の現状

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医療業界に限らず、中小企業における後継者不足は深刻な問題になっています。

帝国データバンクの『2021年の全国企業「後継者不在率」動向調査』によると、全国・全業種で後継者不在率は61.5%ですが、病院・医療の後継者不在率は約70%で、ほかの業種よりも高いという結果が出ています。

2020年の全国企業「後継者不在率」は65.1%だったため、2021年と比較すると若干回復傾向にありますが、後継者不在率はどの業界においてもいまだ6割を超えている状態です。

医療業界の場合、後継者がいないという現状に加えて、開業医の高齢化も深刻な状態になっています。
同じく帝国データバンク「医療機関の休廃業・解散動向調査(2021 年)」によると、開業医の8割以上で代表者の年齢が60歳を上回っているという結果が出ています。

2011年の調査では、代表者の年齢で最も多い年齢は56歳でしたが、2021年では66歳が最多となり、この結果からも、開業医の世代交代が進んでいないことが分かります。

医療業界でも事業承継ニーズが増加傾向

近年、後継者不足を背景として、M&Aによる第三者への事業承継を行う企業が増加しています。2020年は新型コロナウイルス感染症の影響があって一時的に減少したものの、2021年には過去最大となる件数のM&Aが実施されました。

M&Aによる第三者承継は、医療業界も例外ではありません。
医療業界においてクリニックの事業承継のニーズが高まっている理由としては、承継元と承継先それぞれの開業医にとってメリットがあることが挙げられます。

クリニックを閉院せずにリタイアできる

地域に密着した医療を提供しているクリニックの場合、開業医が高齢になり、健康上の不安を感じた場合でも、すぐに閉院を決断することが難しいケースがあります。

特に後継者がいない場合、リタイア=閉院になってしまう可能性が高いため、高齢になっても診療を続けなければならないケースも少なくありません。
ですが、信頼できる第三者の医師に引き継ぐことができれば、クリニックを閉院せずにリタイアすることが可能です。

譲渡益が得られる

クリニックを第三者に譲渡することで、開業医は譲渡益を得ることができます。
クリニックの譲渡益はリタイア後の生活資金として利用したり、旅行や趣味などを楽しむために利用したり、新たな人生を豊かにしてくれるでしょう。

リタイア後のスタッフの雇用が確保できる

クリニックを閉院してリタイアをしてしまうと、働いていたスタッフは仕事を失うことになります。
しかし、第三者にクリニックを承継すれば、スタッフの雇用を確保することが可能です。

開業に必要な初期費用が抑えられる

第三者への承継は、リタイアを検討している開業医だけではなく、クリニックを譲り受ける医師にとってもメリットがあります。

クリニックを新規開業するとなると多額の資金が必要なため、開業資金を貯める目的で長年勤務医を続けている医師も少なくありません。
しかし、承継開業であれば、クリニックの建物や設備などはそのまま引き継ぐことができるため、新たな構築費用はかからず、事業譲渡の対価を支払うのみに抑えることができます。

患者がいる状態でスタートできる

クリニックの新規開業で最も大変なのは、集患対策です。
全国にはたくさんのクリニックや診療所があり、すでにかかりつけ医が決まっているという人が多いです。
そのため、クリニックを開業したからといってすぐに患者が訪れるわけではなく、地域住民にクリニックを認知してもらうためのさまざまな対策が必要なのです。
しかし、承継開業であれば、すでに患者がいる状態でスタートできるため、比較的スムーズに経営を安定させることができるでしょうできます。

後継者不在の開業医が早めにとるべき対策方法

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子どもが医師免許を持っている場合でも、必ずしも後継者としてクリニックを承継してくれるとは限りません。
親子間承継が難しい場合は、できるだけ早いうちから以下のような対策を講じておくようにしましょう。

勤務医(部下)を後継者として育てる

創業者である開業医以外の医師が勤務しているクリニックであれば、部下である勤務医を後継者として育てる方法もあります。
信頼できる部下にクリニックを任せることは、患者にとってもスタッフにとってもメリットが大きく、後継者となる勤務医のモチベーションアップにもつながるでしょう。

開業を目指す若手医師を新たに採用する

部下の中に後継者に適している医師がいない場合は、承継を視野にいれて、開業を目指す若手医師を採用するという方法もあります。
早いタイミングから一緒に勤務をすることで、医師としての経験はもちろん、経営者として必要なことを教え込むことができ、診療方針や理念の共有もしやすいため、承継がスムーズにいく可能性も高まるでしょう。
しかし、いざ事業承継の時期を迎えた際に、譲渡金額の条件などでうまく話が進まないケースも多いようです。

M&A仲介会社に任せる

クリニックの後継者探しを、M&A仲介会社に任せるのも一つの方法です。
M&A仲介会社は、後継者となる医師を探してくれるだけではなく、交渉や契約、承継に関わる手続きまで、すべてを任せることも可能です。
ただし、希望の条件に合う医師がすぐに見つかるとは限らないため、第三者への承継を検討している場合はできるだけ早い段階でM&A仲介会社に相談することをおすすめします。

M&A仲介会社は後継者として開業したい若手医師にもおすすめ

M&A仲介会社は、クリニックを譲りたい開業医にとってはもちろん、後継者として開業したい若手医師にもおすすめです。

承継開業の実績が多いM&A仲介会社のなかには、開業後のサポートをしてくれるところもあります。
勤務医時代は医師としての仕事に集中することができますが、開業医になると経営者としての仕事もこなさなければならなくなります。
税務・労務・法務・不動産・資産形成等有資格者や、経営に必要な専門資格を持つ会社と連携しているM&A仲介会社のサポートを受けることができれば、安心して経営を引き継ぐことができるのではないでしょうか。

開業医の後継者探しは名南M&Aにご相談ください

近年、開業医の後継者不足が深刻化しており、約7割の開業医が後継者問題に直面しているといわれています。
M&Aによる第三者承継を視野に入れる開業医は増加傾向にありますが、具体的に後継者探しをするとなると、日常業務をこなしながら進めるのは非常に困難です。

名南M&Aでは、グループで全国800件以上の医療機関の業務サポートを行ってきた実績があります。医院承継の支援に留まらず、開業後の経営の安定・成長に向けてグループ全体で徹底的に医師をサポートしていきます。
開業医の後継者探しは、名南M&Aにぜひご相談ください。

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