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歯科医院の親子継承における手続きの流れやポイントを解説

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歯科医院を親子継承する場合、生前の継承なのか、親が亡くなった後の継承なのかによって、注意しなければならないポイントが異なります。
そこで今回は、歯科医院の親子継承における手続きの流れやポイント、注意点について解説します。

歯科医院の親子継承は2つのパターンがある

歯科医院を親子間で継承する場合、大きく分けて2つのパターンがあります。
1つは生前の継承で、2つ目は死後の継承です。まずはそれぞれについて、詳しく解説していきます。

生前の継承

歯科医院を生前継承するメリットは、医院の診療方針や経営理念をはじめ、スタッフや患者に関する引継ぎ期間をしっかりと設けられる点にあります。
経営権を子どもに譲った後も、継承後も親は歯科医として医院に残って診療にかかわることができるため、患者離れを防ぐことにもつながるでしょう。さらに、譲り受ける側が保険医認定申請等と一緒に遡及願いを提出することで開業後すぐに保険診療が可能な点も生前継承のメリットです。
歯科医院の親子継承を生前に行う方法としては、「生前贈与」と「親子間売買」とがあります。
生前贈与の場合、譲る側である親に対して税金は発生しませんが、譲り受ける側である子どもには贈与税がかかります。一方、親が子に対して医院を売却する形で継承を行う親子間売買の場合、親が子どもから譲渡代金を受け取ることになるため、親が譲渡所得の申告を行う必要があります。
生前贈与と親子間売買ではかかる税金の種類と対象が異なるため、どちらの方法を選ぶかはしっかりと検討する必要があるでしょう。

死後の継承

親が亡くなった後に歯科医院を継承する場合は相続という形になり、相続人である子どもが親の廃業手続きと新規開業手続きを同時に行うことで歯科医院を引き継ぎます。
死後継承の場合、子どもが複数いる場合は相続トラブルが発生する可能性があり、注意が必要です。相続トラブルを回避するためには、親は生きている間に医院の継承者や遺産の分配などについて事前に説明を行っておく、遺言書を残す、場合によっては遺留分放棄の手続きを検討してもらうといった対応をしておくことが必要です。また、生前贈与の場合は子どもに贈与税がかかりますが、相続の場合は相続税がかかります。

歯科医院の親子継承手続きの流れ

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親の高齢化などを理由に歯科医院を親子継承する場合、生前に継承手続きを行うケースが増えています。
生前に親子継承を行う流れは、以下の通りです。

継承のタイミングを決める

歯科医院の親子継承を生前に行う場合、経営方針や診療理念などの共有や、継承前に院長と一緒に勤務しながらスタッフや患者とのコミュニケーションを図るなどをしながら、まずは継承のタイミングを決めていきましょう。
引き継ぎ期間を十分に設けられるのが生前継承のメリットでもあるため、慌てず慎重に進めることが大切です。

継承方法を決める

生前に歯科医院の親子継承をする場合、生前贈与とするか親子間売買とするかによって、手続き方法が変わります。不動産や医療機器の契約状況、その他債権債務を整理したうえで慎重に決める必要があるため、専門家に相談しながら決めることをおすすめします。

専門家に依頼する

生前に歯科医院の親子継承をする場合、継承方法によって生前贈与や売買などの手続きが必要です。税務や法律など専門的な知識が必要なことも多いため、こちらも専門家に依頼したほうがスムーズに手続きを進めることができます。

新規開業届・廃止届などの手続き

歯科医院を親子継承する場合、さまざまな手続きが必要です。
歯科医院を譲る側である親が行うべき手続きと、譲り受ける側である子どもが行うべき手続きとは異なるため、どんな手続きをどのタイミングで行うべきかをしっかりと調べたうえで、漏れのないように進めることが大切です。医院の親子間継承の実績が豊富なコンサルティング会社のサポートを受けることも検討すると良いでしょう。

歯科医院の親子継承をスムーズに進めるポイント

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歯科医院の親子継承は、親子だからこそ注意しなければならないこともあります。
そこで続いては、親子継承をスムーズに進めるためのポイントを紹介します。

親子で共通のビジョンを持つ

親子間であっても経営方針や診療方針が同じとは限りません。
しかし、継承後の患者離れやスタッフ離れを防ぐためには、親子で共通のビジョンを持つことが大切です。目指す方向が同じであれば、お互いの考えに違いがあったとしても、お互いの意見を聞きながら調整しあうことができるでしょう。

お互いに敬意を払う

歯科医院の親子継承をスムーズに進めるためには、親子がお互いに敬意を払うことも大切です。
譲る側である親は、これまで経営者としてスタッフや患者から信頼されてきたからこそ、歯科医院の経営を続けてくることができたいという実績があります。譲り受ける側の子どもも、歯科医としての努力を重ね、医師としてしっかり実績を重ねてきたからこそ継承できる力がある状態になっています。親子間で経営方針や診療方針などに違いはあるかもしれませんが、互いに敬意を払い、尊敬し合うことで、歩み寄ることができるでしょう。

手続きは専門家に依頼する

歯科医院の親子継承には、さまざまな手続きが必要です。
特に医院継承は、一般的な会社の継承よりも手続きが複雑なため、通常の診療業務をしながら継承に必要な書類をそろえ、届出を作成し、提出するとなるとかなり大変です。 歯科医院の親子継承をスムーズに行うためにも、手続きは継承に関する知識が豊富な専門家に依頼するのがおすすめです。

歯科医院の親子継承は名南M&Aにご相談ください

親子間による歯科医院の継承は、生前継承なのか死後継承なのかによって手続きやかかる税金の種類が異なります。親が亡くなった後の継承は相続トラブルに発展する場合もあるため、後継者がいる場合は生前の親子継承を希望するケースが増えています。

名南M&Aは、全国800件の医療機関の業務サポートの実績があります。

医院継承の支援に留まらず、開業後は経営の安定・成長に向けてグループ全体で徹底的に医師のサポートを行っています。歯科医院の親子継承をご検討の際は、名南M&A株式会社にお気軽にご相談ください。

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